桔梗(キキョウ)の花言葉の意味・由来・色別を解説!

こんにちは!この記事では桔梗の花言葉の意味を紹介していきます。

桔梗の花言葉の意味・由来

桔梗の花言葉は「永遠の愛」「従順」「清楚」「変わらぬ愛」「優しい愛」「気品」と凛とした女性らしい言葉が多くみられます。西洋での花言葉は上記の花言葉に加えて、「友人の帰りを待つ」という花言葉もあります。

花言葉の由来として多く語られているのは、ある女性の名前からと言われています。その昔、戦争に行く恋人を待つ「桔梗」という女性がいました。戦争中、女性は逃げながらも、どこへ行っても彼を待ち続ける、変わらずあなたを愛している、という意味を込めて桔梗の花を育てたそうです。

キキョウの花は根が強く、枯れにくい花であることから、女性はこのキキョウを選んだのではないかとされています。その後に花言葉として「変わらぬ愛」や「永遠の愛」とつけられました。

海外では上記と同じような理由から「戦争に行った友の帰りを待ち続ける」という想いを込めて、強く長く育つこのキキョウに「友人の帰りを待つ」という花言葉がつけられたと言われています。

「永遠の愛」というのは「いつまでもあなたを愛している」となりますので、死別した方への仏花としても、このキキョウは使われています。「死別しても、変わらずあなたを愛している」、悲しいことではありますが、言葉の響きが素敵ですね。

色別で見る桔梗の花言葉

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主に見かけるのは紫の桔梗ですが、実はほかの色の桔梗もあります。花は色にや咲き方によって花言葉が違いますから、こちらも合わせてチェックしてみてくださいね。

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青・紫の桔梗の花言葉

青い桔梗というのは存在しておらず、元は紫だった桔梗が、育つ段階で色素が薄れてしまい青っぽくなっているので、花言葉はこちらで考えて良いでしょう。また、つぼみは青くとも十分な栄養と日光があれば濃い紫の花を咲かせてくれます。

青と紫の桔梗には「気品」「上品」という花言葉があります。上述した通り、元は恋人を待ち続ける気品に満ちた女性からこの花言葉は設定されていますので、納得できる花言葉ですよね。江戸時代などではこれらの意味を取って、明智光秀の家紋として「桔梗紋」を作ったそうです。今でも明智光秀は上品で立派な男性のイメージがありますので、こちらも納得できますね。

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ピンクの桔梗の花言葉

桔梗のピンクは、ショッキングピンクなどの濃い色味ではなく、どちらかというと薄桃色のような色味になります。優しくかわいらしい色味ですね。

ピンクの桔梗の花言葉は「薄幸」です。青や紫の桔梗が「凛とした気品のある女性」と例えているのであれば、ピンクの桔梗は「か弱く儚い女性(乙女)」というようになるそうです。

また、ひと昔前ではピンクの桔梗は一般の市場には出回っておらず、山や野原に小さく咲く花でしたので、世話をする人が少なく、見かけることも稀だったそうです。

今では品種改良が重ねられ、ピンクの桔梗の種なども売っています。当時貴重な花だったとしたら、凛とした女性が多い中、か弱き乙女も希少な存在だったのかもしれません。

「贈る相手がピンクが好きだから」という理由でピンクの桔梗を選びたい気持ちは山々ですが、花言葉がこちらですので、特に花に詳しい女性に贈る際には気を付けましょう。

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桔梗の種類などの豆知識

現在日本国内ではこちらの桔梗は「絶滅危惧種」とされています。昔から愛されるこの桔梗の花は、園芸用品種として数種類の種が存在していましたが明治時代には絶滅してしまい、現在ではわずか4種類となってしまいました。

国内では都市化が進み、日の当たりが良い場所が少なくなってきてしまいました。自然に生えていたとするならば、山や野原になるので、誰も現地では育てることが出来なくなってしまったためです。

よく見かけるのは代表種の「アポイギキョウ」かと思います。高さは15~20cm程で、園芸センターでも種を扱うのはこの品種です。仏花として使われる桔梗もこちらが多いです。紫や青に花を咲かせます。

もう一つは「ウズキキキョウ」です。ちりめんの様に花が咲き、高さはアポイギキョウより低い、10~15cm程です。普通の桔梗と少し花の開き方が異なりますので、最初見たときは気づかないかもしれませんが、可愛らしさや強く根付いていることは変わりません。花の色は、多くはピンク、また稀に白色に咲きます。

そして「五月雨桔梗(サミダレキキョウ)」という種類もあります。こちらは見た目はアポイギキョウですが咲く時期がアポイギキョウより早い種となっています。アポイギキョウの開花時期が6月~10月なのに対して、五月雨桔梗は5月下旬から6月にかけて咲き始めます。

「桔梗は秋の花」と言われますので、この梅雨の時期、アジサイがメインの時にはあまり花屋さんでも見かけることは少ないかもしれません。野道を散歩しながら見つけられると素敵ですね。色は紫の他、ピンク、白の花を咲かせます。

最後に「小町桔梗(コマチキキョウ)」です。こちらは「袋咲き」という花を咲かせます。通常花は花弁を開いて花粉を表に出すように咲きますが、袋咲きは花弁を開かず、言葉の通り袋の形をしたものが、花となります。紙風船を膨らましたような形ですね。

袋咲きしたコマチキキョウは、太陽の光に当たると、透けて向こう側が見えそうなほど、澄んだ色をしているものもあります。つぼみのように見えますが、小町桔梗にとっては、それが大人の姿なのです。

そして、よく聞く花の名前として「トルコキキョウ」があると思います。実はこちらの「桔梗」の花とは何も関係がありません。見た目も違えば種も違います。

桔梗は「キキョウ科」なのに対して、トルコキキョウは「リンドウ科」です。どうして名前に「キキョウ」が入ったのかは現在も明確にはされていません。一説によると、トルコから輸入された花を見て、桔梗に似た色をしていた事から「トルコキキョウ」と名付けられたのではないか、と言われているそうです。

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誕生花

人の誕生日に花言葉を添える、「誕生花」というものがあります。桔梗も立派な花ですのでもちろん誕生花として設定されています。

4/23、6/13、7/31、8/2、8/14、8/28

9/1、9/9、9/12、10/22、10/31

以上が桔梗の設定された誕生日です。日本では昔から秋の季語としても親しみのある花ですが、誕生花はギリシア神話を元に設定されているようなので、夏や春にも設定されているんですね。

キキョウの花は、日本だけではなく、海外でも古くから愛されていた花です。根が強く、そして遠く離れた場所に想い人がいた人は、キキョウの花を自分たちの愛を育むかのように大事に育てられていたそうです。

もし愛する人の誕生日がキキョウに設定されていたら、紫の凛と育ったキキョウを贈るのも、風情があって良いのではないでしょうか。

名称・名前の由来

名前の由来は、キキョウの根っこの部分から来ているようです。キキョウの根はとても強く、そして硬いため、薬用の漢方として使われています。漢方ですので、元は中国で使われていました。

その時は漢名読みで「キチコウ」と呼ばれていましたが、変化して「キキョウ」と読むようになったとされています。漢方としては、主に喉の痛みを和らげ、咳などを抑える効能を持ちます。

また、海外では「Chinese bellflower(チャイニーズ・ベルフラワー)」または「balloon flower(バルーン・フラワー)」と呼ばれています。「鈴を逆さにしたような形の花」または「風船の形のような花」という意味になり、桔梗の美しい見た目からその名をとったそうです。

そして袋咲きする「小町桔梗」の場合は「balloon flower」と呼ばれています。鈴の形には見えませんので、こちらは可愛らしい袋咲きの見た目を生かした名前ですね。

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季節・開花時期

通常の桔梗の開花時期は6月から9月の間に咲くことから、「秋の七草」の一つとされています。五月雨桔梗は5月下旬から6月にかけて咲き始めます。梅雨の時期にも、そして一番開花する秋にもキキョウを楽しめるということですね。

春の七草はお粥にして食しますが、秋の七草は鑑賞を目的としているため、食しません。花や趣を大事にされている方なら、「秋の花と言えば桔梗」と言う方も多いそうです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?桔梗の花言葉、そしてそれらの由来についてご説明させていただきました。多くの品種改良を積み、今は素敵な花を咲かせてくれますが、一方の花言葉には、切なく悲しいラブストーリーが隠れていました。

由来は多く語られることが少ないので、ご自身なりの解釈でも良いかと思います。花の贈り物として、情熱の赤いバラが多用されますが、大切な人への贈り物にこの桔梗の花を贈ってみてはいかがでしょうか?

バラよりも深く、そして長く添い遂げてくれるという熱い意思が伝わるのではないでしょうか。

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