パンジーの花言葉の意味を赤・青・ピンク・白・英語などを解説!

パンジーの花はどこでも見かけることのできる、メジャーなお花です。学校の校庭やマンションの庭先、園芸店でも多く取り扱われています。よく見かけるお花ですが、花言葉や由来はご存知でしょうか?

小さくかわいらしい、様々な色を持つパンジーは、実は愛の花と言われています。中にはパンジーという花に込められた神話や、寂しい物語も・・。よく見かける花でこそ、花言葉や由来を知っていると見かけるたびに楽しくなります。

今回はこのパンジーについて詳しく解説していきます!

パンジーの花言葉と由来

パンジー全般の花言葉は「もの思い」「私を思って」になります。意味としては純愛や思索、楽しい思い、平穏などもあります。

花言葉の由来は、パンジーの花が風に揺られ、大きく前後に傾くところから、人間がとても深く考え込んでいる様に見え、「思索」や「もの思い」という言葉がつけられました。また、夏頃になるともっと花は前かがみになるので、その時期に付けられた名前だともいわれています。

後述するパンジーの由来にも、この花言葉の由来とつながることがありますので、あわせてそちらもお読みくださいね。

そしてもう一つ、「遠慮」という少し切ない花言葉もつけられています。これには昔から語られている神話がもとになっています。

ドイツでは昔、パンジーにはスミレのような甘い香りがあったと言われていました。その話を聞きつけて、たくさんの人々がパンジーの咲く野原や丘へとパンジーを摘みにやってきました。

すると摘みに来た人々は、お目当てであるパンジーしか眼中になく、傍に実っていた野菜や果物がどんどん踏み荒らされてしまいました。そんな野菜たちを見たパンジーは考えました。

「どうすれば、周りの野菜たちは傷つかずに済むだろう」「どうすれば、人間たちが私を探しに来ず、周りの果物たちを守れるだろう」パンジーはたくさん考えた末、神様にこうお願いしました。

「私のスミレのような甘い香りを失くしてください!」その願いを聞き受けた神様は、パンジーからスミレの甘い香りを消してしまいました。自分のことだけを考えず、周囲を守るために自分を犠牲にする、神様への優しいお願いから「遠慮」の花言葉がつきました。

「遠慮」だけ聞くと、なんだか気持ち的にも引き気味に感じますが、実はパンジーの優しいお願いからだったんですね。

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パンジーの花言葉の英語の意味

英語での花言葉は「think of me(私を思って)」「memories(思い出)」「merriment(陽気さ)」となります。日本語の花言葉と近しい言葉になりますね。

パンジーは恋の花と海外でも呼ばれいますので、「パンジーを見たら私を思い出して」という思いが込められているのかもしれません。想いふけるように私のことを思ってほしい、という強い思いが、英語の花言葉には含まれている気がします。

色別の西洋の花言葉は、後述する日本語の花言葉と合わせてご紹介しますね。

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ビオラの花言葉

ビオラという花の名前をご存知でしょうか?実はパンジーだと思ってみていた花が、ビオラだったということも多くあるほど、パンジーそっくりのお花です。そんなビオラの花言葉は、パンジーとは少し違ってきます。

ビオラの花言葉は「誠実」「信頼」「少女の恋」です。思慮深いパンジーの花言葉と違って、ビオラは少女の誠実な恋の言葉になります。ビオラは、パンジーの花より花の大きさが4センチ以下と一回り小さめです。

ですから、パンジーよりも小さな少女や、無垢な少女を表す誠実などの花言葉がつけられたのではないでしょうか。実際にパンジーを見かけた際は、花の大きさに注意して、花言葉も当てはめてくださいね。

色別で見るパンジーの花言葉の意味

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パンジーは様々な色をもって花を咲かせます。その花の色によって、花言葉も大きく異なってきます。上述した、一般的な花言葉を交えた上で、色別の花言葉を理解するとより一層、パンジーの花がかわいらしく見えますよ。

赤・オレンジ

元気な印象のあるオレンジのパンジーには「イノセント」という花言葉が付けられています。「イノセント」とは、日本語に訳すと無実・無垢・無邪気な~、という意味になります。この花言葉には、恋に纏わる神話に合わせて、パンジー誕生の神話も隠れています。

地上が春の季節の時、キューピッドが偵察のため地に降り立ちました。野原を散策中、綺麗に咲く美しいスミレの花を見つけました。キューピッドはあまりの美しさに驚き、こう言いました。

「なんて綺麗な花なんだ!地上にこんな美しい花が咲いているだなんて!」綺麗な花を見つけたことに喜んだキューピッド達は、その白く美しいスミレにこう囁きかけました。

「純白の美しい花よ。人々に恋心を伝えるために、僕たちキューピッドの姿を現して見せておくれ!」そう言うとキューピッドはその白いスミレに三度キスをしました。すると白いスミレはその囁きに答えるように三色の色を付け始めたのです。

キューピッドは満足して天国へ戻りました。その時色づいた色の一つが「オレンジ」または「赤」と言われています。その色を付けたのが、神話の中で純真無垢で無邪気な印象を持つキューピッドであることから、花言葉も併せて「イノセント」と付けられました。

もう一説ではキューピッドではなく、「愛の神エロス」の神話も言い伝えられています。愛の神エロスがその美しさに魅了され、「自分の化身になり、人々に愛を伝えておくれ」と三度キスをし色づいた、という神話です。

キューピッドとお話は似ていますし、その時色づいた色の一つも同じだったようです。異なるところは、エロスがそのスミレに色を付けた後、春を知らせる使いの花とされ、世界中に広がったという事です。

愛する人にオレンジか赤のパンジーを贈る際には、この神話も合わせて話してあげると、とってもロマンティックで素敵かもしれませんね。

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紫・青

青紫に咲くパンジーはよく見かける代表的な花の色です。こちらの花言葉は「思慮深い」「律儀」「誠実」「忠実」となります。これは恋人や大切な相手に対する言葉です。

西洋では「You occupy my thoughts」となり、意味は「あなたのことで頭がいっぱい」という言葉になります。恋の花と言われるだけあって、可愛らしい言葉になりますね。

白のパンジーは「温順」「純粋」「心の平安」の言葉を持ちます。こちらは自分の性格や考え方を表す言葉です。長く恋をしていると忘れがちな純粋な心や、心の平安を取り戻すよう、自分に問いかけているような言葉ですね。

西洋では「thoughts of love」となり「愛の思い」という意味になります。日本でも西洋でも、白のパンジーは長く付き合った二人や自分自身に贈る、恋愛に対して励ましの言葉を持っているようですね。

パンジーの種類のなどの花言葉に関する豆知識

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パンジーはスミレ科になり、一つの花に三色を咲かせることから、「三色スミレ」とも呼ばれます。メインの一番多い種類は「よく咲くスミレ」という名前です。本当に根付きが良く、大きめのプランターに1株植えるだけでも立派にたくさんの花を咲かせてくれます。

色は様々で、紫・青をメインとして、黄色やオレンジ、白色にも花を咲かせます。種から植えるより、園芸店で好みの色に咲いている株を探すのも楽しそうですね。花の大きさは約5cmが平均です。

次に「モルフォ」という種があり、こちらは青と黄色の二色の花びらで花を咲かせます。通常の「よく咲くスミレ」からも二色で咲くことはありますが、大体は単色です。花の大きさはパンジーより1cm大きい、6cm以上です。

ちなみに、よく見かける小さめのパンジーは「ビオラ」に分類されます。ビオラは色が混ざっていたり、二色咲きすることが多いです。もしかしたら皆様がよく見かけるその花は、「ビオラだった」という可能性もあります。

学者ですらパンジーとビオラの見分けがつかなかった、と言われています。花の大きさ、花の色をよく見て、パンジーとビオラの楽しさを見つけるのも、また一興ですね。

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パンジーの誕生花

パンジーは色の種類も多いので、色別に誕生花が設定されています。白は2/12、オレンジは11/6、アプリコットは12/4、紫は12/10、黄色は12/29、その他の色や一般的には11/27になります。

他にも1/9、1/18、2/2、2/8、3/15、5/25は全般で設定されています。ですが誕生花はローマ神話を元に設定されたものですから、辞書を引いてもネットで調べても、様々な誕生花として設定されています。

ご自身が見た中で一番信ぴょう性の高い資料で、尚且つ恋する相手の誕生日でしたら、恋の花言葉を添えて贈るというのも、粋ですね。

パンジーの名称・名前の由来

パンジーの名前は、「Panseé」(パンセ)というフランス語から来ています。花の模様や咲いている様子、そして前に傾くほど深く考え込んでいる人間のようだ、という見た目から、「思想」「思慮深い」という意味の「パンセ」という名前が付けられました

そして和名は3つ付けられています。一つは「人面草(じんめんそう)」です。こちらは花の模様が、人の顔に似ており、どんどん前かがみになっていくところから付けられた和名です。

二つ目は「遊蝶花(ゆうちょうか)」です。これは花の形が蝶のようで、風に吹かれると小さく揺れるところから「蝶が遊んでいるようだ」とこの名前が付けられました。

最後の「サンシキスミレ」は、一つの花に三色の色を持つことから付けられた和名です。前述したキューピッドや愛の神エロスの神話とも少し関わりがあるのかもしれません。

どれも素敵な名前ですね。パンジーを様々な観点から見た昔の人々が、それぞれ思いを込めて、そして見た目の可愛らしさからとった名前だと感じさせられます。

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パンジーの季節・開花時期

パンジーの花株が出回りだすのは10月~6月です。開花するのは少し先の12月~5月になります。一番咲く時期である最盛期は10月~12月と、2月~3月です。

こうしてみてみると、春・秋・冬に咲いてくれて、長く見ることのできる花でしたね。私たちがよく見かけるのも、確かに夏ではないような気がします。ですが日本の夏は短いので、すぐにまたパンジーの咲く秋を見ることができるのでしょうね。

パンジーは「春の花」と言われています。その昔、ヨーロッパでは「パンジーが咲くと春が来る」という言い伝えがあったからだそうです。これはキューピットと愛の神エロスが地上に舞い降りた時期も春であり、パンジーを見るようになったのが春だったからだそうです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?ここまでパンジーの花言葉や名称の由来をお伝えしてきました。いつも何気なく見かける花だったと思いますが、見方やパンジーに対する考え方が少し変わったと思います。

そして、小さく可愛らしい花でも、神話にまつわる物語や素敵な花言葉が付けられていましたね。なんだかロマン溢れるお話が多かったと思います。

これを機に、ぜひ園芸店でお好みの色をした、可愛いパンジーを見つけてくださいね。あなたにも愛のエロスが舞い降りますように。

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