芍薬(シャクヤク)の花言葉の意味は何?英語などを解説

あでやかな花姿と、甘く爽やかな香りを持つ芍薬は「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と、美女を形容する言葉として用いられるほど魅力的な花です。また、その根には消炎・鎮痛・抗菌・止血・抗痙攣(けいれん)作用があることから、漢方においては古くから生薬として扱われてきました。

魅力的な花姿と芳しい香りを持つ上に、薬草でもある凄い花・芍薬。今回は花言葉や誕生花、名前の由来など、芍薬についてのあれこれをご紹介します。

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芍薬の花言葉の意味

芍薬の花言葉は『恥じらい』『はにかみ』『慎ましさ』『謙遜』。華やかな花姿の割に控えめな意味の花言葉ばかりなので、意外に思う人もいるかもしれませんね。

これら控えめな意味の花言葉の由来については諸説ありますので、いくつかご紹介します。1つはどんなに咲き誇っても、夕方には花を閉じてしまう性質を持つことから生まれたとする説。そしてもう1つは、イギリスの民話が元になっているという説です。

その民話によると、その昔大変恥ずかしがり屋の妖精がいて、ある日芍薬の花に隠れたら、その妖精と一緒に芍薬の花も赤くなってしまったのだとか。

ちなみに英語には「顔を真っ赤にする」の慣用句として「blush like a peony(芍薬のように顔を赤らめる)」という言葉があるそうです。

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英語の芍薬の花言葉の意味

英語の芍薬の花言葉は『bashfulness(恥じらい、はにかみ)』『compassion(思いやり)』など。前に紹介したイギリスの民話にもあるように、西洋においても芍薬は、控えめなイメージの花として捉えられているようです。

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芍薬と牡丹

出典:https://www.flickr.com/

芍薬と同じく、美人を表す花として有名な牡丹(ボタン)。この2つはボタン科ボタン属に属する植物で花姿も似ているため、よく間違われます。さらに英語圏の国に至っては芍薬は「Chinese peony」、牡丹は「tree peony」と、どちらも「peony(ピオニー)」と呼んでいることから、厳格な区別はされていないようです。

ですが2つを見分けるポイントはちゃんとあります。まず、牡丹は樹木であるのに対して芍薬は草です。そのため芍薬は冬になると、地上部が枯れて休眠に入ります。

見た目で最も分かりやすいのは、葉の形でしょう。芍薬の葉が全体的に丸みがあり、ツヤがあるのに対して、牡丹の葉は先がギザギザになっており、ツヤもありません。また、蕾の形にも違いがあります。芍薬の蕾は先が尖っていますが、牡丹の蕾は丸型です。

そして最も大きな違いは香り。芍薬はとても良い香りを持っていますが、牡丹には人が強く感じる香り成分はありません。もしも見た目でも見分けがつかなくて困ったなら、香りがあるかどうか嗅いでみましょう。

芍薬は薬草として使われている

冒頭でも少し触れましたが、芍薬の根には薬効成分が含まれており、原産国の中国では古くから漢方の生薬として用いられてきました。

芍薬は漢方の生薬としては非常にポピュラーな存在で、葛根湯や芍薬甘草湯、当帰芍薬散など多くの漢方方剤に配合されています。名前に「薬」の文字が入っているのも、薬草として用いられてきたことに由来します。芍薬の薬効成分は、鎮痛や消炎など様々な作用がありますが、特に女性特有の病気や痛みによく効くそうです。

芍薬の種類など花言葉に関する豆知識

https://www.flickr.com/

芍薬は早くから品種改良が行われてきた植物で非常に品種が多く、花色や咲き方のバリエーションも豊富です。中国においては宋の時代に育種が始まっていたと言われています。

日本でも江戸時代には鑑賞目的で品種改良が行われていました。特に園芸を武士の素養として奨励していた熊本藩では「肥後芍薬」と呼ばれる、すっきりとした花姿と大きく発達したおしべが特徴的な系統を誕生させています。

また、芍薬は西洋でも品種改良が進められました。芍薬が西洋に紹介されたのは近代に入ってからのことでしたが、特に19世紀のフランスで品種改良が進められ、非常に豪華な千重咲き大輪種が多く生み出されています。さらに20世紀後半にはアメリカで育種が盛んに行われるようになり、従来にはない花色を持ったものなど、様々な新品種が次々と誕生しました。このように西洋で誕生した品種は「洋芍」と呼ばれています。

非常に品種が多い芍薬ですが、その代表的な品種を一部ご紹介します。

山芍薬:日本や朝鮮半島の山地、または深山の林床に生息する野生の芍薬です。芍薬の種類として、園芸品種などの通常の芍薬と山芍薬との2つに分類されることもあります。開花時期は4月中旬から5月で、直径5cm前後の白い花をつけますが、花持ちが悪く、2、3日で散ってしまう短命花です。そのため観賞価値はあまり高くないとされています。

楊貴妃:名前の由来は中国唐の時代の皇帝・玄宗の妃で、絶世の美女と謳われた女性から。中国生まれの古い品種で、中国種の代表格とされている大変人気の高い芍薬です。花色は芍薬には珍しい黄色で、咲き方は千重咲きというとても豪華な花。切り花にして飾ることもできます。

コーラルチャーム:「コーラル(サンゴ)」という名前が示す通り、サンゴ色の花を咲かせる品種です。咲き方は半八重咲き。朝夕で花が閉じたり開いたりするなど、時間の経過によって花や色の変化を楽しめます。

サラベルナール:名前の由来は19世紀に活躍したフランスの伝説的大女優から。ライトピンクの八重咲きの花と甘い香りが特徴で、蕾の状態でもエレガントで気品があると人気の高い品種です。

かぐや姫:淡いピンク色の花を咲かせる切り花向きの品種で、花びらの数が多く、花びらの縁にフリルが入るのが特徴。花姿は可憐ですが大輪で、直径20cm以上の花を咲かせます。

ソルベット:ライトピンクとクリーム色の3段咲きという豪華な品種。花色もさることながら、甘い香りも人気の高い理由の1つです。

プリマベーラ:外側がクリーム色、内側が黄色という花色で、王冠のような花形が特徴。芍薬の中では大きく育つ品種なので、切り花や花壇に向いています。

ルーズベルト:ソフトピンクの八重咲きで、直径20cmもの花を咲かせる大輪種です。花形と花持ちが良いことから、切り花向きの品種とされています。

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芍薬の誕生花

芍薬の誕生花は2月8日、5月14日、7月24日です。誕生日が該当する人には、芍薬の花をプレゼントするのも良いでしょう。芍薬の花言葉は控えめながらも良い意味のものが多いので、その人に合ったものをメッセージカードに添えて贈るのもおすすめです。

芍薬の名称・名前の由来

芍薬の名前の由来は諸説ありますが、代表的なものを紹介します。1つは中国名の「芍薬」を音読みにしたものをそのまま採用したという説。芍薬の「芍」には「鮮やか」または「美しい」という意味があり、「薬」は前にも少し触れたように生薬として用いられていたことから、「芍薬」と呼ばれるようになったと言われています。

そしてもう1つは、淑やかで美しい様を意味する「綽約(しゃくやく)」という言葉からきているという説です。

また、英語名のピオニー(peony)は、ギリシャ神話に登場する医薬の神ペオン(paeon)に由来するとされています。ペオンは医療の神アスクレピオスの弟子で、芍薬の根から作った薬を用いて女神レトの陣痛を和らげ、出産を助けました。この出産で誕生したのが双子の神である太陽神アポロンと月の女神アルテミスです。この他にもペオンは冥府の神プルートの傷を癒したりと多大な功績をあげました。ついには最高神ゼウスに認められ、師を超える名声を獲得しますが、ペオンの名声を妬んだ師に殺されるという惨い最期を迎えてしまいます。

その後、ペオンの死を悲しんだ女神レトにより、芍薬の花に生まれ変わったそうです。また、事前にペオンが殺されることを察知した女神レトが最高神ゼウスに頼み、ペオンを芍薬の姿に変えて命を助けた、という説もあります。

なお、女神レトの陣痛を和らげた話が示す通り、芍薬の薬効成分は女性特有の病気や痛みによく効くとされています。芍薬は古くから薬草として知られていました。そのためこういった神話や伝説においても、医療に関わる要素が出てくるのでしょう。

ちなみに芍薬の別名として「花相」があります。これは「花の宰相」という意味で、牡丹が「花王(花の王)」と呼ばれていることに対しての表現です。また、ヨーロッパでは美しい花をバラに例える風習があります。芍薬も例にもれず、フランスでは「聖母のバラ」、イタリアやスペインなどでは「山のバラ」と呼ばれているそうです。

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芍薬の季節・開花時期

芍薬の開花時期は4月から6月で、最盛期は5月の中旬頃です。花屋などでは開花時期でもある初夏にだけ出回ります。

花持ちは4日から7日ほどですが、自宅で育てている場合は、強い風や雨の当たらない場所で育てていれば、花を長く楽しむことが可能です。

芍薬の花言葉のまとめ

芍薬について花言葉や誕生花、種類や開花時期など色々見てきましたが、いかがでしたでしょうか? あでやかな花姿に良い香りを備え、さらに薬草としても使える芍薬ですが、意外にも花言葉はとても控えめな意味が多いことに驚かれたでしょうか? また、ギリシャ神話の伝説など、悲劇的な話があることも意外に思われたかもしれませんね。

女性でしたら、芍薬のように美しく慎ましやかな女性を目指して、自分磨きに励むというのもいいですね! 美しく香り良く、薬草としても使える芍薬を、ぜひ色んな場面でお役立てください。

ここまで芍薬の花言葉の記事でした。最後までご拝読いただき、ありがとうございました。

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