すずらんの花言葉の意味・英語・フランス語は?

花言葉は、その始まりとなったヨーロッパから花の輸出を通じて世界各国に広まったもので、現代の日本でもごく当たり前のように存在しています。

観賞用の花はもちろん草木や野菜の花にも花言葉が付いており、知れば知るほど興味を惹かれる世界です。

ちなみにあなたは『幸せをもたらす花』と聞いて何か思い浮かぶ花の種類があるでしょうか?

実は今回のテーマであるすずらんが、その幸せをもたらしてくれる花の一つ。これはフランスでの花言葉に端を発するものですが、ここからは、日本のみならず国によってもとらえ方の違う花言葉に注目してご紹介したいと思います。

すずらんの花言葉の意味

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大きくは「幸せの再来」「純粋」「謙遜」などの意味を持つすずらんの花言葉ですが、「純粋」「幸せの再来」の意味とともに日本では「無意識の美しさ」「平穏」「リラックス」など、穏やかで心を和ませてくれるものが多くあります。

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英語のすずらんの花言葉

英語表記でのすずらんは、Lily of the valley。花言葉はというと、優しさや愛らしさを表すsweetness謙遜の意味である humility 、純粋という意味のpurityに加え、もちろん日本のように幸せが再びやって来るという意味のreturn of happinessという言葉もあります。

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フランス語のすずらんの花言葉

花言葉発祥の地であるヨーロッパに属するフランスでは、日本よりもっと深い愛の表現ともいうべきすずらんの花言葉がたくさんあります。

・Je vous aime depuis longtemps:ずっと前からあなたのことが好きでした

Retour du bonheur:再びやって来る幸せ

coquetterie discrete:さり気ない身だしなみ

Rien ne vous pare mieux que votre beaute:あなたの美しさ以上にあなたを飾れるものなどありません

Raccommondons-nous:仲直りをしましょう

どれをとっても愛する人へのリスペクトにあふれた花言葉で、すずらんを贈られたお相手がとても羨ましく感じられるほどです。

またヨーロッパでは聖母マリアの花としても知られています。その「純潔」の言葉にちなんで花嫁が持つブライダルブーケの花として好まれているほか、5月1日のメーデーにはフランス語ですずらんの意味であるミュゲを贈る風習のJour de muguet(ミュゲの日)なども一般的です。

海外の人は贈り上手。男性から女性はもちろん、歳の差や立場を越えて花を贈る習慣も珍しいことではないようですね。すずらんのように、普段の感謝を表し幸せをおすそわけできる言葉を持っているなら、贈るのが当たり前と言ってもうなづける気がします。

韓国語

同じアジア圏にも目を向けてみましょう。

韓国でのすずらんは「純愛」の花言葉が用いられているようです。

韓流ドラマとして人気の『雪の女王』という作品にも花言葉のエピソードが使われており、劇中では“間違いなく幸せが訪れる”という解釈のもと登場しています。

ところ変わっても、愛に関係する言葉はかなり強力なアイテムのようです。

全般には愛する人や身近な家族への愛情を伝えるのにもってこいの花言葉が多いですが、なぜか日本に限っては花言葉を裏読みする、裏花言葉の傾向もあるようです。

その一端はすずらんが持つ毒性に由来していて「死」をも連想させるものですが、結論から言って心配はご無用。

裏花言葉を突き詰めていくと、実はすずらんとよく似た姿をしている“スノードロップ”の花言葉である「あなたの死を望みます」にとってかわられているようなのです。

確かに強い毒性から誤飲にはくれぐれも注意の必要なすずらんですが、本来の言葉は先にご紹介した通り、愛と純粋無垢なイメージにあふれたものばかりです。過剰な裏花言葉に惑わされることなく、王道を極めて欲しいものです。

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すずらんの種類

鈴蘭(すずらん)は、その名の通り小さな釣り鐘状の花がいくつも連なる姿が印象的。そしてとにかく可愛らしい花です。

真っ白な花色が一番印象的ですが、品種改良によってピンクや赤、黄色や紫など思いのほかカラフルなすずらんもたくさんあります。

・すずらん

日本に自生する原種は、本州の中部よりも北。特に北海道地方で多く見ることができます。花は小さめで葉に隠れるようにして咲いているのが特徴です。

・ドイツすずらん

街のフラワーショップでもよく見かけ、多くの方がイメージしている品種がヨーロッパ原産のドイツすずらんでしょう。

花・葉ともに日本の原種より大きく、花と葉がほぼ同じ高さに咲くのがポイントです。また芳しい香りも特徴的で香水の原料として有名ですから、すずらんの香りのファンという方もいるはずですね。

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・ピンクすずらん

ドイツすずらんを園芸用に品種改良したのがピンクすずらんです。色はほんのりと色づいている程度ですが、丈夫で育てやすい品種として人気があります。

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・ドリーン

丈夫なドイツすずらんからさらに質の良いものだけをピックアップし、交配させたのがドリーンという品種です。一般的なすずらんより高さもあり見栄えのする花が咲きます。

・ボルドー

ドリーンと同じく質の良いドイツすずらんをもとにして生まれた品種は、茎につく花の数が圧倒的に多いのが特徴です。

・アルボストリアータ

唯一、葉に特徴のあるアルボストリアータは黄色い縞模様が目印。その独特の葉から「縞斑(しまふ)すずらん」の別名もあります。

すずらんの誕生花

誕生花は、花言葉の意味と同じように世界中で親しまれている習慣の一つ。人がこの世に生まれ出た日をお祝いする喜ばしい花のことで、366日それぞれに必ず存在しています。

すずらんは5月1日、5月2日、5月28日の誕生花。特にメーデーの5月1日にこの花を贈ると、受け取った相手が幸せになるというフランスの言い伝えにはこんなエピソードがあります。

時は1500年代、国王は人に幸せをもたらすすずらんの花をとても大事にされてたようです。

そこで宮廷にいる女性たちへのプレゼントとして好んで贈られたことから、ミュゲの日が生まれました。そしてこの日が男性から女性にすずらんを贈る素敵な風習へ変化していったと伝えられています。

海外では花を贈ることはごく一般的なこと。シャイな日本人男性もこのすずらんのエピソードにならってチャレンジしてみられてはいかがでしょうか?

花の名称・名前の由来

すずらんにはいくつもの別名があります。

まずすずらんを漢字で書くと「鈴蘭」。日本では鈴のような形と蘭の葉に似ていることからその呼び名がついたと解釈されています。

また花が葉に隠れるようにして咲くため「君影草」と言われたり、ラテン語を語源とした「谷間の姫百合」という美しい別名も持っています。

さらにその花の形から「森の鈴」とも形容されますが、それにはギリシャ神話に登場するセント・レオナードの悲しい物語が欠かせないエピソードとなります。

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・森の守護神セント・レオナード伝説とは

森を愛し修行を積んでいたたくましき青年レオナードは、ある日森の中で道に迷い世にも恐ろしい大蛇に襲われました。

大蛇との格闘は3日間続き、ようやく4日目にして大蛇を退治することに成功しますが、同時にレオナード自身も深い傷を負ってしまいました。森を司る精霊たちは、勇敢なレナードに歓喜する以上に彼の負った傷を心配しましたが、レオナードは息も絶え絶えの悲惨な状態。大量の血も流れ出ましたが、不思議なことにその血で染まった地面にはたくさんの真っ白いすずらんの花が咲き乱れたと言います。

なんとそれは森の精霊たちによる、レナードへの精一杯の感謝と癒しのプレゼント。このすずらんの花に心も体も癒されたレナードには、心の平穏と幸せがやってきたということです。

すずらんの花言葉にある平穏や癒し、そして再びやって来る幸せの意味はここにも通じています。

すずらんの季節・開花時期

日本原産の花を多く見ることのできるすずらんは、やはりその見ごろや開花の時期も気になるところですね。一体いつ頃見ごろを迎えるのでしょうか!?

季節

高原地帯を好んで咲くすずらんは、本格的な暑さがやって来る前の5月~6月の下旬に一番の見ごろを迎えます。原種の場合は高温多湿の気候に弱く、流通というよりも山野草としてありのままの姿を鑑賞するのがおすすめです。

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開花時期

開花の時期は4月から6月。高原に春を告げる代表的な花の一つです。

日本で野生のスズランが群生している姿を見るおすすめのスポットは、断トツで北海道。また岐阜や長野、茨木に奈良に加え、熊本の阿蘇にも九州で唯一すずらんの群生が見られる「波野」という場所があります。

まとめ

今回は世界に広がるすずらんの花言葉の意味をご紹介すると共に、愛らしいすずらんの一面として香水の原料となることにもふれました。

香水と言えばコスメにうるさい女性にとって毎年楽しみなこと・・。クリスマス時期に多くのブランドから発表されるクリスマスコフレのチェックも欠かせませんよね。

2017年は、ミュウミュウから発売されるクリスマス限定コフレにすずらんの花の香りを使った「ミュウミュウ ローブルー オードパルファム」が登場する模様です。

実際の香りまでお伝えできないのが残念ですが、それでも花言葉の意味でご紹介したようにピュアで幸せに満ちた香りであるに違いありません。

全身を幸せの香りで満たしてくれそうなミュウミュウのクリスマスコフレ。なんだかクリスマスの訪れが待ち遠しく感じます。

花言葉の世界に身を委ねながら素敵な香りを楽しむためにも、自分や大切な人への贈り物として選んでみてはいかがでしょうか。

是非その際には、すずらんの花言葉も添えて頂けると嬉しいです。

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