アネモネの花言葉の意味を英語・色別などで解説!

地中海を原産とするアネモネは、鮮やかな色彩が魅力で切り花だけでなくガーデニングでも選ばれる人気の花です。

フラワーショップにもよく目にするこの花には多くの花言葉があり、その華やかで美しい見た目とは裏腹に時と場合によってはNGと考えられる意味が存在することもしばしばです。

では、アネモネに秘められた花言葉とは一体どういうものなのか?ここでは色によっても違うアネモネの花言葉の意味や名前の由来、知っておくと便利な豆知識などを織り交ぜたアネモネの世界をご紹介したいと思います。

アネモネの花言葉の意味・英語

アネモネの花言葉は「はかない恋」「見放された」「辛抱」「恋の悲しみ」といった、少し手の届きにくい恋や過去の恋愛を象徴する意味と、「可能性」「期待」「無邪気」など、未来に向けた明るくポジティブなニュアンスの言葉とがあります。

いずれにしても順風満帆な恋の行方とはいかないようですが、花言葉の発祥である海外に目を向けても「期待」や「希望」の意味を持ったanticpation、もしくは「見捨てられた」または「孤独な」という意味のforsakenが当てられていて、アネモネが持つ言葉全般には“悲しさ・はかなさ・孤独感”といった背景があるように感じます。

アネモネの花言葉の意味は色で変わる

では、私たちが普段見かけることの多いアネモネの花色に秘められた意味はどう変化するのでしょうか。次に6色のアネモネを取り上げ、それぞれの花言葉の意味を見ていきたいと思います。

紫のアネモネは可憐でシックなイメージ。その花言葉は、「あなたを信じて待つ」というなんとも意味深なものです。『行く先の見えない恋は、もはや機を待つしかない』そんな心情を代弁するかのような花言葉となっています。

青いアネモネの花言葉も、比較的紫に近い「信じて待つ」または「堅い誓い」などで表されています。寒色系のアネモネは、離れて生活する恋人や目標に向かって旅立つ人へ贈る場合に適しているといえるかもしれません。

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深紅のアネモネは、色のイメージ同様に「君を愛す」というストレートな花言葉が付けられています。正に大切なパートナーに贈りたい花といった感じですが、実際には片思いの相手に向けたニュアンスでとらえられることが多いようです。

白には純粋無垢な色のイメージがつきもの。白のアネモネの花言葉にも「真実」「希望」「期待」といった、これから先の展開に光を見出せるような意味が含まれています。アネモネの花色の中では、特に新しい物事のスタートにふさわしいのではないでしょうか。

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ピンク

愛らしいピンクのアネモネの花言葉は「待ち望む」。つつましくもどこか凛とした覚悟のようなものを感じる言葉が付けられています。

オレンジ

アネモネの中で決して珍しくない花色ですが、現在のところオレンジの固有の花言葉は存在しないようです。

つまりは、アネモネの花自体が持つ花言葉の意味がオレンジの言葉に通じるということ。花言葉に興味のある方に贈る場合は要注意で、可愛らしさや元気なイメージと対照的であることを忘れないようにしたいものです。

アネモネの種類など花言葉に関する豆知識

デカン・セントブリッジ・モナーク・モナリザ・ブランダ・シルベストリス・ポルト。耳慣れない名前のようですが、これらはみな同じアネモネの種類で人気が高くフラワーショップでも扱われていることの多い品種です。

「アネモネ」というのは同じアネモネ属の総称を指していて、世界を見渡せば数100種も存在すると言われています。もちろん日本でも品種改良が進み、気候風土に適したアネモネの栽培もさかんに行われるようになってきました。

また一つの球根からたくさんの花をつけ、草丈も10センチから高いものだと1メートル、さらに花の直径も10センチ近くと見ごたえも十分な花を咲かせます。近年では八重咲などの珍しいアネモネも登場し、季節の寄せ植えなどにも欠かせない花として知られています。

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アネモネの誕生花

花は贈り物の好適品で、それぞれに付けられている花言葉によって想いを伝えるのにも役立つアイテムですね。さらに誕生日の贈り物としては、その日に合った特別な花(=誕生花)としての見所もありますので、アネモネがどの誕生花なのか知っておくと便利なのではないでしょうか。

アネモネ全体は1月22日、3月12日と13日、そして4月16日の誕生花。さらに赤のアネモネは4月4日、白が4月2日の誕生花として一般化しているようです。

誕生花の起源はギリシャ神話にあるとされ、植物が持つメッセージを神が代わって伝えるためにあるとする説が有力なようですが、実際その花がもっとも美しく咲く時期にあてられていることがほとんどで、理に適った習わしととらえることもできるでしょう。

また新しい品種が続々と登場したり、加工の技術で自然界には不可能と考えられる花色も見かける近年では、趣向をこらした花言葉の数も増えてきました。後付けといってはそれまでですが、難しいことは抜きに花を自由な感性で楽しむという意味では、これも誕生花の新しい傾向といえそうです。

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アネモネの名称・名前の由来

さて、アネモネという和名で親しまれているこの花は、別名を牡丹一華(ボタンイチゲ)や紅花翁草(ベニバナオキナグサ)とも言われています。

そもそもアネモネとは、ギリシャ語で言う所の風を意味する“anemos”からきており、英語圏での別名を見ても“Wind flower”つまり風の花という意味で表現されています。

確かに爽やかな風が吹く季節の花であるのは間違いないのですが、アネモネが風と関係し花言葉にも意味深なニュアンスが含まれる理由は、ギリシャ原産というだけではありません。

アネモネの言葉の意味に悲しさがにじんでいる大きな理由は、誕生花の起源と同じくギリシャ神話のエピソードに通じているものです。ここでは深い結びつきがあるエピソードを2つご紹介してみます。

【フローラの嫉妬によって花になったアネモネ】

登場人物:

ゼピュロス=西風の神

フローラ=花と春の女神

アネモネ=フローラの侍女(身の回りの世話をする女性)

春風をはこんで来るゼピュロスはフローラの恋人でした。しかしほどなくしてその侍女であるアネモネに恋をしてしまいます。そのことを知ったフローラはアネモネを自分の元から追い出してしまいます。

それでもアネモネのことが忘れられないゼピュロス、今度はフローラに隠れて逢瀬を重ねるようになりました。当然怒りと悲しみに苦しんだフローラは、とうとうアネモネを花の姿に変えてしまったというものです。

【軍神アレスの嫉妬に倒れたアドニスの血】

登場人物:

アフロディーテ=愛と美の女神

エロース(キューピッド)=アフロディーテの息子

アレス=軍神

美少年アドニス

「キューピッドの矢」と言えば恋愛成就の例えとして今も知られていますが、本家本元のこちらは、ちょっと恐ろしい使われ方のエピソードとしても興味深いものがあります。

ある日、息子キューピッドの射た矢が当たり傷を負ってしまったアフロディーテ。なんとそれは美少年として名をはせていたアドニスと恋に落ちるために、わざと息子の矢に当たったものでした。自分の策略通りアドニスとの関係を手にしたアフロディーテでしたが、一方でアレスという正式な恋人の存在もありました。

そんなこととは知らず森の中で狩りを楽しんでいた美少年アドニスは、一頭のイノシシを見つけ槍で一突きにしようと試みますが失敗。逆にイノシシから反撃され、あっけなく絶命してしまいます。

実はこのイノシシ、嫉妬の塊となったアレスが変身したものとされ、恋敵である美少年アドニスを森の中で突き殺したとの解釈もあります。この結果悲しみにくれたアフロディーテは、アドニスから流れ出た血でアネモネの花を咲かせたというのが、花の由来となる2つ目のエピソードです。

ちなみにアネモネが持つ花言葉の中には、「嫉妬による無実の犠牲」と表されるものがあり、それがまさしくアドニスの死を指しているとの解釈も存在しています。

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季節・開花時期

現在では1年を通じて手にすることのできる花も多くなっていますが、旬や実際の開花時期はいつなのか、こちらも見ていきましょう。

旬を迎えるのは、やはり春。時期としては3月から5月で最盛期は4月が一般的となっています。庭先で手軽に栽培できる球根植物としても人気ですが、美しい見た目からは想像もつかない注意点もあります。

長い茎も特徴の一つですが、そこを切ると白濁した汁が出ます。この汁には“プロトアネモニン”という毒の成分が含まれ、素手で触れるとかぶれや水膨れを引き起こすものです。切り取るときには必ずゴム手袋を着用するなど、手肌を守ることが必要とされています。

まとめ

ここまでアネモネという花にまつわる花言葉や名前の由来などなどご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

最後にもう一つだけ、名前の由来となったゼピュロスとの関係性について、語り継がれているこんな後日談もあるので紹介したいと思います。

フローラによって花に変えられてしまったアネモネですが、春の西風によって花びらがそよぐ様は、それでもなお彼女へのを想いが捨てきれなかったゼピュロスの愛のささやきであるという見方もあります。時代や歴史は違っても、男女の間にある恋慕や愛憎といったものはとても根が深いという象徴のようなお話ですね。

アネモネ一つとってもエピソードに事欠かない花言葉の世界。これをきっかけにあなたの話題の幅も広がることを願っています。

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