カキツバタの花言葉・アヤメ・ショウブとの違いを紹介

カキツバタは、日本ではとても古くから存在する、水辺を彩る美しい花です。日本庭園の池の傍にも、カキツバタがよく生えているのを見かけますね。カキツバタは今では苗や株として園芸店で取り扱われていますが、2007年には環境省により「準絶滅危惧種」に認定されていました。

日本の夏には欠かせないカキツバタですが、今ではとても貴重な花となっています。今回はカキツバタの花言葉の由来や神話を交えて魅力をご紹介しますので、少しでもカキツバタに興味をもって、そして育てていただけると嬉しいです。

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カキツバタの花言葉の意味

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カキツバタの花言葉は「よい便り」「幸福が来る」「希望」「幸せはあなたのもの」「贈り物」となり、とてもプレゼントに最適な花言葉ばかりですね。

カキツバタの「幸福が来る」「幸せはあなたのもの」の花言葉は万葉集の一文が由来となっています。カキツバタの花言葉を紹介するためにひとつ和歌を紹介します。「住吉の 浅沢小野の かきつはた 衣に擦りつけ 着む日知らずとも」という和歌があります。

これは恋人の帰りを待っている女性の気持ちを表したもので、待てば必ず帰ってきてくれて幸福が訪れるという意味になります。ここでカキツバタが出ていますが、恐らくそれは幸福を運ぶツバメの姿に似ていることから、和歌に使われたのでしょう。

カキツバタは漢字で「燕子花」と書きます。これはカキツバタの花の形が鳥のツバメのように見えたことから「燕」の漢字が使われていますが、ツバメは古くから「幸せを運ぶ鳥」とも呼ばれています。

ツバメが巣を作った店は繁盛し、家の軒先であれば子宝に恵まれ、金運が上がるといわれていました。このツバメの言い伝えが使われている万葉集から、カキツバタの花言葉として採用されました。

カキツバタの花言葉の「よい便り」はギリシャ神話が由来となっています。神々の伝令イリスが、ゼウスの妻ヘラに虹に姿を変えたいと頼み込みます。ヘラはお安い御用だと神酒をイリスにかけて虹に変えます。

この時地上に垂れた神酒のもとから、カキツバタの花が咲いたとされています。「よい便り」は伝令イリスが関わっていたことから人々にも良い知らせを伝えてくれるとして、このカキツバタの花言葉が付けられました。

カキツバタの花言葉の由来ははっきり判明していませんが、恐らくこの万葉集やギリシャ神話の一文からいろいろと想像され、「希望を持って幸福が訪れるのを待つ」という風に付けられたのではないでしょうか。

そうだとすれば、カキツバタの花言葉はどれも淡い乙女の恋心を表した可愛らしい花言葉になりますね。プレゼントに最適な花言葉ですから、いつも待ち合わせに遅れてやってくる彼氏や旦那さんにカキツバタの花言葉を贈ってみてはいかがでしょうか。次から待ち合わせに遅れないかもしれませんよ。

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英語のカキツバタの花言葉の意味

英語のカキツバタの花言葉は「message(伝言、メッセージ)」「hope(希望)」「faith(信頼)」「friendship(友情)」「wisdom(知恵、賢さ)」となります。一部は日本のカキツバタの花言葉と同じですね。

英語のカキツバタの花言葉のひとつであるfriendshipは、花の姿に似ているツバメが仲間たちと力を合わせて巣を作ったり、餌をとったりする姿から付けられました。あわせてカキツバタがたくさんの花をつけるので、友達が多いように見えたのかもしれませんね。

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カキツバタとアヤメとショウブの違い

色や形がそれも似ているカキツバタ、アヤメ、ショウブの3種類の花ですが、実は昔は漢字も同じように書かれていました。中世の和歌ではアヤメのことを「菖蒲」と書きますが、現在この漢字はショウブの花を指します。

そもそもこの2種類は品種が違えば属性も違います。アヤメは、アヤメ科アヤメ属なのに対し、ショウブはサトイモ科ショウブ属に入ります。漢字が同じなのは何か意味があったのでしょうか。今でもはっきりと判明していないままです。

サトイモ科の特徴は根に効能作用を持ちます。そのため端午の節句で「菖蒲湯」に入るかと思いますが、それは血行促進と鎮痛作用があるからです。香りは独特ですが、元気に遊んで帰ってきた男の子たちのケガの痛みを抑え、あったかくして寝るようにと血行促進があるショウブが選ばれました。

ですがアヤメにはなんの効能もありません。香りはショウブより花らしいですが、お風呂に入れてもなんの変化もありません。菖蒲湯にする際は気を付けましょう。

アヤメ、ショウブ、カキツバタのそれぞれの特徴についてもご紹介致します。まずはアヤメから参りましょう。畑のような乾燥した土地を好み、自然生育します。

草丈は30~60cm程で3種類の中では一番低くなり、花の大きさも一番小さいです。花びらにの元の位置に網目のような模様があることが最大の特徴です。続いてショウブの特徴です。

ショウブは池の岸辺や海岸の近くなど、湿った土地を好みます。草丈は3種の中では一番高く、80~100cm程まで伸びます。花の大きさは一番大きく、花びらの根元に、黄色い目の形をした模様が入っています。

最後にカキツバタの特徴です。カキツバタは乾いた土地と湿った土地のどちらの場所にも生息します。カキツバタの草丈は50~70cm程となり、3種の中では中型になります。花の大きさは中輪ほどで、花びらの根元に白い目の形をした模様が入っています。

以上の特徴から、カキツバタと見分ける一番のポイントは、「花びらの模様」となります。草丈での判別も可能かもしれませんが、その土地が湿っていた場合、カキツバタとショウブの判別が難しくなってしまいます。

花びらに、「網目の模様があればアヤメ」、「白い目の模様があればカキツバタ」、「黄色の目の模様があればショウブ」というふうに覚えておくとよいのではないでしょうか。

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何れ菖蒲か杜若(いずれあやめかかきつばた)ということわざ

カキツバタに関係することわざで「何れ菖蒲か杜若(いずれあやめかかきつばた)ということわざ」があります。昔からあることわざとして有名ですよね。このカキツバタのことわざとても美人な女性たちに対して甲乙つけがたい時に使われたとされ、今では「どちらも優れていて優劣がつかず、選択に迷うこと」の意味で使われます。

今でも女性の比較の際に使われたりもするようですね。このことわざの由来には平家物語の中の「源頼政の鵺(ぬえ)退治」という話が由来になっています。

平安時代の末、わずか3歳の時に即位した「近衛天皇(このえてんのう)」がいました。天皇は宮中で、ある一体の物の怪の存在に頭を抱えていました。その物の怪が鵺です。

夜中になると宮中を飛びまわり、恐ろしい鳴き声で人々を恐怖に陥れ、眠れぬ夜が続いていました。当時鵺は、特に宮中では恐れられていた物の怪の一種で、夜に鵺が鳴くと恐ろしいことが起こるとされて天皇たちを困らせていました。

そのため、宮中で鵺が鳴くと、祈祷を行って襲い掛かる不幸を遠ざけようとしていました。ですが近衛天皇はまだ幼い身ですから、祈祷や薬も効かず、鵺に対する恐怖心で病気になってしまいました。

側近たちは天皇の身が危ないと考え、すぐに鵺を退治するように計画を立てます。そこで武士達の中でも武勇に関して尊敬されていた、源頼政に鵺退治を頼みます。快く引き受けた頼政は、ある夜中に宮中の警護を開始します。

天皇の護衛ですから一人身で行くのは危険と考えたため、家来である猪早太と共に宮中の警護に回りました。すると突然、黒煙に似た雲がもくもくと流れてきたと思えば、頭が猿で胴が狸、手足が虎で尻尾が蛇の、大きな鵺が飛び出してきました。

頼政は先祖源頼光から受け継いだ弓で素早く矢を放ち、落下したところを猪早太がとどめを刺しました。その時すでに夜明けの時間で、宮中から黒煙は消え去り、次々にカッコウ鳥が鳴きだしました。いつも朝を知らせてくれたカッコウ鳥たちが戻ってきたのです。

頼政が鵺を退治してくれたおかげで近衛天皇の体調はどんどん良くなります。頼政はご褒美に「獅子王」という日本刀が贈られました。あわせてもう一つ、男性ならではの褒美が用意されていました。

「宮中にいる女の中から、美女である「菖蒲前(あやめのまえ)」を見つけ出すことができれば、そなたの物にしてよい」とのことです。驚き喜んだ頼政はさっそく宮中で菖蒲前を探しだそうとします。

ですが宮中にいる女性はどれも美しく、菖蒲前が飛びぬけて美人だといわれても、見極めることができないほどでした。疲れてしまった頼政は「何れ菖蒲か杜若・・・」とつぶやきます。「みんな美人だから誰が菖蒲前か、杜若か(他の女性か)わからない」という意味ですね。

このお話から菖蒲前をアヤメの花とし、カキツバタと見た目が似ていることから、ことわざとして起用されました。なんとも褒美には嬉しい話ですが、どれも美人だと困ってしまったようですね。

カキツバタの種類など花言葉に関する豆知識

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カキツバタの花言葉に関する豆知識を解説していきます。カキツバタに同じ種類の仲間はいません。カキツバタは咲き方の異なる品種があるのみとなります。おそらくカキツバタはアヤメやショウブと間違われてしまうため、あえて交雑改良などはされていないのかもしれませんね。

カキツバタの「舞孔雀(まいくじゃく)」という品種は日本庭園の水辺を彩るには欠かせない花として愛されています。カキツバタの舞孔雀は濃い紫に色づき、中心部は白で2色に咲く優美なコントラストが特徴的です。

カキツバタの「裕美」という品種は一般的に水辺を彩っている、カキツバタで最もポピュラーな品種です。花びら全体を紫色に染め、根元から白い一筋の線が入っており、シンプルながら万人に愛される花です。

他にもカキツバタの品種はたくさん存在しますが、いずれも花の形や色はほとんど同じです。色を変えた改良などは行われていないようです。

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カキツバタの誕生花

カキツバタの誕生花は4/17,4/29,5/10,5/13,5/14,6/10,6/20,7/3となります。季語では夏の花となりますので、暖かい時期に誕生花として付けられていますね。

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カキツバタの原産地

カキツバタの原産地は日本、朝鮮半島、中国、シベリアだといわれています。中国ではカキツバタは自生したといわれていますが、雲南省に生息していたものが野生化したのではないかと考えられています。

日本、朝鮮半島、中国では四季があり、夏に咲く代表の花として有名ですが、カキツバタは寒い地域のシベリアが原産とも言われていますね。これはカキツバタが耐寒性にとても強く、雪をも凌ぐほど丈夫であったことから、シベリアでも自生したといわれているためです。

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カキツバタの名称・名前の由来

カキツバタの花の汁は衣服を染める用に使われていた時代がありました。そのためカキツバタは「書き付け花(かきつけはな)」または「掻き付け花(かきつけはな)」と呼ばれ、そこから転じた説があります。

和名の燕子花は、花の形がツバメのように見えたことから付けられました。もう一つの漢字、「杜若」は中国の漢名でもあります。しかし中国で杜若はツユクサ科の「ヤブミョウガ」を意味します。おそらくこの漢名が混同して付けられたとされています。

カキツバタの英名は「Japanese Iris」と「Rabbitear Iris」となります。前者は英語圏で見かけることが少ない花で、日本の花としての印象が強かったことから付けられました。

後者はカキツバタの花姿が、まるでウサギの耳のようであることから付けられました。日本の花だという印象も嬉しい事ながら、ウサギの耳に例えるのは可愛らしいですよね。

このIris(アイリス)はアヤメ科アヤメ属のことを指します。アヤメ属の別名はアイリス属となりますからね。このアイリスは、先ほど「よい便り」の花言葉でご紹介したギリシャ神話から付けられています。

神々の伝令イリスは、英語で書くと「Iris」です。この書き方で、「アイリス」と呼び始めたことから「アイリス属」と付けられるようになりました。ある意味神の名前が付けられた、偉大な花なのかもしれませんね。

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カキツバタの開花時期

夏の季語としても起用されるカキツバタは、5月から6月頃に開花します。カキツバタは品種によっては秋に咲くこともありますが、一般的には初夏に咲きます。株や苗として園芸店で取り扱われており、種から育てることはあまりないそうです。

カキツバタの花言葉のまとめ

ここまでカキツバタの花言葉について解説してきましたがいかがでしたか?今回は水辺を彩る美しい花、カキツバタの魅力に迫ってみました。花姿も美しい事ながら、花言葉に関してはどれもポジティブで素敵なものばかりでした。

ことわざについては平家物語が関係していましたね。日本ではとても古くから存在していた、貴重な花だと思いました。暑さが続く中、涼し気な雰囲気を漂わせるカキツバタは、昔の人々にも清涼感をくれていたのかもしれませんね。カキツバタの花言葉の記事でした。最後までお読みいただきありがとうございます。

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