ツツジの花言葉の意味をピンク・赤・白などを解説!

春になると色んな場所で見かけるツツジ。赤やピンクの美しい花を次々と咲かせる様は思わず見とれてしまいますよね。また、ツツジは日本では『万葉集』に詠まれるほど遠い昔から親しまれてきた花の1つでもあります。それもあって美麗な園芸品種も数多く生み出されてきました。

そんなツツジの基本的な意味及び英語での花言葉、誕生花や種類、さらには名前の由来など、ツツジに関するあれこれをまとめてご紹介します。

ツツジの花言葉

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ツツジの基本的な花言葉は『節度』と『慎み』。どちらも控えめな意味の花言葉ですね。その由来はツツジの花姿にあるとされています。赤やピンクなどといった華やかな色が多いツツジの花に、控えめな意味の花言葉は意外に感じる人もいるかもしれません。

確かにツツジの花が咲き誇る姿は華やかな印象が強いのですが、花の1つ1つをよく見ると、とてもシンプルな形をしています。そのため満開の時期を迎えても、必要以上に派手に映ることがなく、上品な印象を見る人に与えることができるのです。このことから『節度』や『慎み』といった、控えめな振る舞いを良しとする意味の花言葉がついたと言われています。

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英語

主にアジア圏に広く分布し、日本では江戸時代に多くの園芸品種が生み出されたツツジ。ヨーロッパへは常緑性のツツジが持ち込まれ、園芸品種として改良されました。「ベルジアン・アザレア」と呼ばれ、現在も鉢花として大量に生産されています。

西洋ツツジとも呼ばれているアザレアの英語の花言葉は『temperance(節制・禁酒)』『take care of yourself for me(私のためにお体を大切に)』『fragility(脆さ、儚さ)』。

これらの言葉は、アザレアが比較的乾燥しやすい土地で育ちやすい性質を持つことに由来しています。乾燥しやすい厳しい環境では、何事にも節度を弁える必要があることから『節制』という言葉が生まれました。

そして『禁酒』の由来は、英語で禁酒を「dry(乾燥した・素っ気ない・無味乾燥)」と表現する場合があることから。健康を気遣ったり、儚さを意味する言葉も、乾燥して枯れた土地のイメージから生まれたものと言われています。

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色別で見るツツジの花言葉

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花言葉は花色によって異なる場合があります。ツツジの色別の花言葉には、どんな意味のものがあるのでしょうか? ここでは色別のツツジの花言葉をご紹介します。

赤のツツジの花言葉

『恋の喜び』。由来は赤い色の花が一斉に咲き誇る姿が、情熱的な恋に歓喜する女性の気持ちを連想させることからきています。

白のツツジの花言葉

『初恋』。白い花が持つ清らかなイメージが、初めての恋に揺れる清純な乙女を思わせることに由来しています。

なお、花色は他にもピンク、紫、オレンジなどがありますが、これらには特定の言葉はありません。もしも、これら特定の言葉がない花を贈り物などに使いたい場合は、花色のイメージや状況に合わせて、基本的な意味の言葉からピッタリなものを選んで使ってくださいね。

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ツツジの種類など花言葉に関する豆知識

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ここではツツジの種類についてご紹介します。ツツジは一般的にはツツジ科の植物を指し、学術的にはツツジ属の植物を総称するものとしています。しかし、ドウダンツツジのように、ツツジ科だけどツツジ属ではない植物もツツジと呼ぶ場合がありますので、分類には注意が必要です。

前にも少し触れた通り、古くから親しまれていた植物で品種改良も盛んに進められていたため、園芸品種も数多く作られています。その中から代表的なものをいくつかご紹介します。

ヤマツツジ

ヤマツツジは日本原産の野生種の代表格で、分布域は北海道南部から九州と、日本の野生ツツジの中では最も広く分布している品種でもあります。草原や低山地の疎林など、主に日当たりの良い低地に生息しています。成長すると5mに達し、開花期には朱赤色の花が咲き誇ります。

ちなみにヤマツツジには、品種限定の花言葉があります。その花言葉とは『燃える思い』。朱赤色の花が一斉に咲く様子が燃え盛る炎を思わせることと、旺盛な生命力に由来しています。

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レンゲツツジ

名前は蕾が蓮華(蓮の花)のように見えることに由来しています。数輪から10数輪程度の花が密集した状態で咲くのが特徴の品種で、花の大きさは5cm程。花色は紅色やオレンジ色ですが、鮮やかな黄色の花を咲かせるキレンゲツツジ(黄レンゲツツジ)という品種も存在します。

レンゲツツジもヤマツツジと同じく品種限定の花言葉があります。それは『向上心』と『情熱』。漏斗型に広がった花姿が由来だと言われています。努力家な人向きな花言葉ですが、レンゲツツジは一般には庭木として扱われている品種ですので、花言葉を添えた贈り物にする機会はあまりないかもしれません。

また、レンゲツツジには注意すべき点があります。それは毒性があることです。摂取すると痙攣や呼吸停止を引き起こしてしまいます。ツツジの花を上手に採ると蜜を吸うことができるため、子供がツツジに触れる場合は、蜜を摂取しないように注意してください。

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キリシマツツジ

3m程の樹高に深紅色の花を咲かせる品種です。江戸時代初期、九州南部の霧島山の山中に生息している自生種から選抜され、江戸を中心に爆発的に流行しました。現在でも公園などで多く育てられており、長岡天満宮のようにキリシマツツジの名所となっているところもあります。

オオムラサキツツジ

名前の通り、大きな紫色の花を咲かせる品種。その花の大きさは、ツツジの仲間内で最も大きいと言われています。丈夫で暑さや寒さに強く、さらには大気汚染などの都市部の公害にも強いことから、緑化目的で植えられることもあるそうです。

クルメツツジ

九州の久留米藩の藩士が育てた品種で、代表的な品種の1つに数えられています。園芸品種の数がとても多いのが特徴で、開花時期を迎えると色とりどりの花を咲かせます。

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ヒラドツツジ

名前の由来は、長崎県平戸市で古くから栽培されてきた品種であることから。難度も交配が重ねられたことから園芸品種も多く、大きな花を咲かせる品種が多いのが特徴です。前にご紹介したオオムラサキツツジもその1つ。ちなみに平戸市の崎方公園には、300種類からなる原木園があるそうです。

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ツツジとサツキの違い

ツツジに似ているとされる植物がサツキです。サツキはツツジと同じツツジ科ツツジ属に分類される植物なので、似ているのは当然のことなのですが、見分け方はちゃんとあります。簡単な見分け方のポイントをいくつかご紹介しましょう。

見分け方のポイントその1は「葉」です。ツツジの葉のほうが大きく、柔らかいという特徴があります。サツキの葉は固い上にツヤがあるので、見比べてみると分かりやすいでしょう。

見分け方のポイントその2は「花」です。ツツジのほうが花が大きく、大体5cmから7cmほどの花をつけるのに対し、サツキの花は3cmから5cmほどと、やや小さめ。おしべの数にも違いがあり、ツツジのおしべの本数は5本から10本、サツキのおしべの本数は5本のものがほとんどです。

見分け方のポイントその3は「開花時期」です。ツツジの花は4月から5月頃にかけて咲きますが、サツキの花は5月から6月頃にかけて開花します。また、咲き方もツツジが一斉に咲くのに対して、サツキの花は数日かけて順々に咲いていくという特徴があります。

ツツジの誕生花

誕生花は6月7日。そしてヤマツツジ限定の誕生花は5月4日です。誕生日にあたる人に贈り物をする時は、その人に似合う花言葉を添えて贈りましょう。前に説明したように、花色や種類によって花言葉が違うので、その点は注意してくださいね。

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ツツジの名称・名前の由来

名前の由来は諸説あります。花が筒状であることからつけられたという説。他にも連なって咲くことから「続き咲き木(ツヅキサキギ)」や「綴り茂る(ツヅリシゲル)」と言われていたのが転訛してツツジになったという説があります。

また、漢字で「躑躅」と書きますが、この字は「てきちょく」とも読み、「行っては止まる」「躊躇」などという意味があります。満開の花があまりにも美しいことから、道行く人が思わず足を止め、躊躇してしまうことからこの漢字が使われるようになったのだそうです。

また、漢字についてはこんな説もあります。それは本来の漢字は「羊躑躅」だったというもの。その昔、葉を誤って食べた羊が躑躅(てきちょく)して死んだことから「羊躑躅」と名づけられたのだそうです。前にご紹介した通り、レンゲツツジのように強い毒性を持つ品種もあるので、そこから生まれた説だと思われます。

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季節・開花時期

開花時期は4月から5月頃。見頃がGWと呼ばれる時期にあたるため、各地でツツジ祭りなどといったイベントが多く行われています。

もしも近くにツツジが多く植えられている場所があるのなら、行ってみてはいかがでしょうか? 穏やかな春の青空の下、赤やピンクの美しい花が群生する光景は、心のリフレッシュに最適ですよ。

まとめ

英語や色別の花言葉に誕生花、名前の由来や種類、開花時期などの基礎知識と、ツツジに関するあれこれを見てきましたが、いかがでしたでしょうか?

春を彩る華やかな印象とは裏腹に、控えめな意味の花言葉を持つツツジ。そんなところも古くから多くの人達に愛されてきた理由の1つかもしれません。ツツジの花を見かけたら、その花言葉を思い出しながら、美しく上品な花姿を楽しんでくださいね。

最後までご拝読いただき、ありがとうございました。

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