無機質の人の特徴は?意味は?

端的に述べますと「無機質な人」とは生気の感じられない人を指して使われる表現といっていいようです。

突然「無機質な人」とは一体どんな人?と問われると、ぼんやりとしたイメージは浮かぶものの、限りなく正解に近い意味を考えていくと、意外と曖昧な答えしか浮かばないのではないでしょうか。

「無機質な人」とは、他にもどのような特徴があるのでしょうか。またその特徴は「無機質」と表現されることで何を意味し、どんな意図があって使われているのでしょう。

そもそも無機質とは何を意味し、人以外に使われる際にはどういった場面、どういった意味で使われているのでしょうか。

「無機質な人」の特徴とその意味に焦点をあてながら、栄養学やデザインで使われる場合の“無機質”とその意味にも触れながら、ここから詳しく述べていきます。

無機質な人の特徴

無機質という言葉が持つ“生命や生命感を持たない”という意味から「無機質な人」の特徴は、

生気がない、活気や覇気がない人といえるようです。

積極的でいきいきとしている人とは反対の印象を持たれやすいでしょう。

やる気が出ない、といった状態を指して「無機質」と表現しておるわけではなく、そもそも初めからやる気を持っていない、持つ気もないという人を指して使われています。

この「無機質な人」の特徴として周囲に関心や興味が少ないことが目立ちます。

また感情表現を苦手としており、喜怒哀楽が他者へ伝わりにくく何を考えているのか分かりにくい人が多いようです。

他にも周囲からの評価に対しての興味が薄いため社会的な地位や名誉、または出世欲などを求めることは極めて少なく、例え自分が周囲から賞賛されても嬉しそうにみえないこと、喜ぶ素振りすらみせようとしないことなどが特徴に挙げられます。

周囲への興味が殆んどないという理由からコミュニケーションをとろうとすることも殆んど

ありません。

会社や学校といった集団生活の場では孤立しがちです。

話し方も単調で、態度も淡々としているため機械的な印象を持たれることが多いようです。

感情表現が苦手であっても、決して感情がないわけではないのですが本意を伝えることが非常に苦手であることから、冷淡な人やつまらない人などのレッテルを貼られることがあります。

また社会の出来事や流行に疎く、他者からどうみられているかに対しても無頓着であるといった特徴も兼ね備えています。

結果として常に孤立しているイメージを周囲に与えがちではありますが、本人にとって孤独でいることはストレスが少ない環境だといえるようで概ね肯定的に受け止めているケースが多くみられるようです。

ここから「無機質な人」の、特に顕著にみられる15個の特徴を挙げ、それらに沿って「無機質な人」の表情や言動、またそれらの発端となる「無機質な人」の内面や言動の原因についても詳しくお話ししていきたいと思います。

「無機質な人」を少しでも理解することで、曖昧となっているイメージや「無機質な人」のように、人に対して使われる「無機質」の意味を以前よりも読み取りやすくなるでしょう。

1.無機質な人は感情の起伏がない

「無機質な人」は感情の起伏が殆んどみられないことが特徴です。

常に真顔や無表情、周囲の誰もが共感を覚えるような喜びや怒りの場面に同席していても無関心な素振りであったりと、喜怒哀楽が読み取りにくい人であることが多いことが多くみられます。

その言動は周囲への一貫した無関心や興味の少なさが原因ではありますが、例えば周囲の人に何か良くない評判を立てられたとしても、気にする素振りがみられません。

何を考えているのか分かりづらいといった特徴もその印象を更に強め、例え笑顔でいたとしても本心が見えづらく感じられるので、周囲からは理解しにくい人物と捉えられがちです。

2.無機質な人は感情的にならない

「無機質な人」は感情の起伏が少ないので、自ずと感情的になることも滅多にありません。

常に冷静沈着にみえることが多く、普通なら持ち得るであろう喜びはもちろん、怒りにしても内面にしまったままであることが特徴として挙げられます。

怒りもあらわにすることがほぼ無いがために、益々、周囲からは理解が出来ない人であるという印象を持たれやすいのです。

3.無機質な人は強いこだわりがない

周囲の人に無関心で興味を持つことが少ないという特徴を持つことで「無機質な人」は他者にも自分自身にも強いこだわりをもつことはほぼ見受けることができません。

そのため世間の流行に疎いのは当然のことと周囲にも受け止められることが多く、また本人も

自分の服装や身だしなみにおいても無頓着でいることから、外見的には概して目立たない人が多いといえそうです。

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4.無機質な人は落ち着きがある

感情的になることが極めて稀な「無機質な人」は、ともすると落ち着きのある大人のイメージをもっていることがあります。

感情の起伏が少ないことも、気持ちを安定させているといえるでしょう。

周囲が好意的に受け止めるとするならば、いざという時に頼りがいのある人物として一目置くことがあり、気が付けば自然と“縁の下の力持ち”的ポジションにいるというケースもあるようです。

5.無機質な人は気持ちの切り替えが早い

感情の起伏が少ないので、例えば後日まで引きずってしまいそうなほどの大きなミスをしたとしても「無機質な人」はさほどダメージを感じない人が多いようです。

常日頃から、気持ちが安定していると言い換えても差し支えない状態にいますので、すぐに立ち直ることができるのでしょう。

また、その姿勢は前向きであることで、周囲には長所として映ることもあります。

6.無機質な人はマイペースな性格

「無機質な人」の中には自分のペースを崩すことも崩されることも好まないという人が多数いるようです。

社会や他者への関心の薄さから、世間一般の常識やルール、評判に惑わされることがほありませんのでマイペースでいることは本人にとってごく当然の環境だと肯定的に捉えているようですが、周囲が慌てていたり悲しんでいたりしても相変わらず無表情で無関心なままであることが多くみられ、そういった意味では“協調性がない人”だと誤解を受けることもあります。

7.無機質な人は感情が読みづらい

「無機質な人」は喜怒哀楽の感情自体が希薄である、感情表現が苦手であるという二つの特徴を併せ持っているため、周囲からすると非常に感情が読み取りにくい相手と見なされやすいようです。

もちろん感情がないわけではありません。しかし、何度も例として挙げている通り周囲への関心の低さは他者がどう感じるかについても同じことがいえ、加えて他者の感情そのものにも興味を持とうとすることが殆んどないので意志疎通する機会自体が稀であることも、感情の読みづらさを増長させているのでしょう。

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8.無機質な人は人や情に流されない

他者に対して関心や興味がない、またマイペースであるが故にマイペースに淡々と物事を進める事が得意な「無機質な人」は得てして冷酷であり薄情な人にみられることも少なくありません。

淡々と物事を進めるにあたって他人の感情を自然と無視することが出来るために結果として人情のない人と捉えられやすいようです。

9.無機質な人はロジカルな考え方をする

上記のように「無機質な人」は物事を合理的に割り切ることが得意であるともいえます。割り切り方も、マイペースであるという特徴から自分自身が納得できる結果を追求する傾向が強く、意図することなく合理的な考えをしてしまうようです。

合理的な考え方は「無機質な人」にとって性に合っているともいえるでしょう。

10.無機質な人は他人と親密な関係になろうとしない

他人と親密になることで、自分のペースが崩されることを嫌う「無機質な人」は多く、敢えてコミュニケーションを取ろうとしないようです。

基本的に他人に興味も薄いのでわざわざ親密になろうとする必要を感じない人が多いのも特徴の一つであり、自分から話しかけるといった積極的な言動は殆んどみることはありません。

11.無機質な人は他人からの評価に関心がない

周囲に関心が薄いという「無機質な人」の特徴は、例えば他者からの賞賛といった社会的な名誉にも頓着しない傾向がみられます。

他者が賞賛されても自分が賞賛されても特に喜びや嬉しさを前面に出すことが苦手であり、興味そのものも無いため不可解な人に映ることもあるようです。

「無機質な人」が喜びや嬉しさを感じるのは、自分自身が満足できる結果を出せた時などに限られていることが概ねであり、自分で納得できなければ例え世間から認められてもあまり感情が揺さぶられることは少ないようです。

12.無機質な人は多くの人が楽しいと思うことに無頓着

多人数でのお祝いや喜びを分かち合うべきとされる場面に同席していても態度や表情が一貫して無反応にみられがちな人は「無機質な人」である可能性が高いといえそうです。周囲の人たちの反応と一致しない事が多く、具合が悪いのではないか、または共感力に欠けた人なのではないかとの誤解を招きやすい人といえます。

13.無機質な人は友達がおらず孤立している

ここまで述べてきた「無機質な人」の特徴を見返してみると自明の結果ではないかと思われがちですが、「無機質な人」は孤立していることに対して危機感や違和感をもつことは殆んどありません。

敢えて孤独を選んでいるのだといえますが、もちろん中には感情を表に出して周囲と打ち解けようとする人もいるようです。しかし元々、他人の感情そのものに対して興味が少ないことなどから、「無機質な人」自身も相手の喜怒哀楽に無頓着であるケースが多く、互いに距離を縮めるのは難しいと感じることが多いようです。

14.無機質な人は話し方が単調 

「無機質な人」は淡々とした口調が特徴的です。発音やアクセントの強弱なども平坦ですので相手に本意が伝わりにくく、やはり結果として何を考えているのか分かりづらいと感じさせてしまうようです。

スピーチやプレゼンテーションなどを苦手分野とする人が大多数を占めるようです。

他者に無関心であるという特徴が相手の感情に訴えるという方法を困難なものにしているのでしょう。また積極的にコミュニケーションをとろうとしないことも、相手の感情や立場に立つことを想定する経験を少ないものにしているために、話し方や声色を工夫することを困難なものにしている要因といえそうです。本人自身も苦手であることを認識しているケースもあり、その場合も積極的に発言することを避けているようです。

業務においても淡々とこなすことの出来る「無機質な人」ですが、他者へなにか発信することは非常にストレスを感じやすい人といえるでしょう。

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15.無機質な人は人の機嫌をとろうとしない

ここまで「無機質な人」の特徴を15個に渡って述べてきましたが、最後に“人の機嫌をとろうとしない”という特徴についても触れておきます。

社会に対しても個人に対しても関心や興味が低い「無機質な人」は上記でも述べてきた通り、他者の感情、また他者からの評価に左右されることが極めて少ない人といえます。

この場合は、上司や先輩相手として例えますが普通は敬って当たり前とされる相手に対しても頓着することがあまりないようです。

「無機質な人」は自分自身が社会的地位にも関心が薄いために出世欲を持つ人もそれほど多いとはいえず、このため、いわゆる媚を売ったり持ち上げたりといった言動がみられないのではないでしょうか。

無機質な人とシゾイド・スキゾイドパーソナリティ

「無機質な人」とシゾイド・スキゾイドパーソナリティーの関係性について触れておきます。

スキゾイド・パーソナリティーとは心理学用語でパーソナリティー障害の一種のことをそう呼びます。

シゾイド(統合失調質)・パーソナリティー

とも呼ばれますが両者に違いはなく、発音の違いによるものです。

スキゾイド・パーソナリティーの特徴として、

感情表現が苦手である傾向が強いこと、周囲にいる他人や社会のニュースや出来事に無頓着かつ無関心であること、他人と親密な関係になろうとしないことなどが挙げられます。

「無機質な人」の特徴と極めて似通っている部分が多く、孤独であることに関しても気に掛ける素振りが見受けられません。

俗世から離れ、まるで隠遁者のような生活を送る傾向も顕著ですが本人にとっては心地のよい環境であることが多く、おおむね肯定的に捉えているようです。

パーソナリティー障害の一種ですので、周囲との接触を避け自ら孤立する傾向が強い理由として原因を探った結果、二つの説が唱えられています。

一つは、幼少期に家族や他人から十分な愛情を受けにくい環境で育ったために、他人の感情について学ぶ機会が得られにくかったこと、それ故に、周囲の気持ちに無関心であることに本人が危機感を持つことが極めて少ないとされ、これこそが原因である、とする説です。

もう一つは、感情面に深く影響を与えているドーパミン受容体と呼ばれる神経伝達物質が多いため、周囲から受ける感情に対して過敏に反応してしまい本人が苦痛を感じるが故に孤独を選ばざるを得ないことが原因である、という説の二つです。

この異なる二つの説を比較しますと、前者は“鈍感”であるがために孤独を好み、後者は“敏感”過ぎるがために孤独を選んでいるとの反する主張を読み取ることができるといえそうです。

原因がどちらであるにせよ、孤立しがちであるという点では両者は相通ずるものがあり、また「無機質な人」の特徴とも非常に似通っているといえるでしょう。

無機質なデザインの特徴

デザインにおける「無機質」という言葉は、命を持たないという本来の意味に大変近い印象を持つデザインを指して使われることが多いようです。大まかに受ける印象として、

・鉄鋼物を使っている

・単調でシンプル

・生命力がない

・殺伐としている

上記の四つは特に顕著であるといえるのではないでしょうか。

他にも直線的である、単色であるなど、得てして面白味のないデザインを指して無機質という言葉を使うこともあるようです。

ここでは上記四点に焦点を絞って、その特徴と意味について述べていきます。

鉄鋼物を使っている

鉄やコンクリート、ガラスなどを素材としたものが多く、生命を感じさせないことで無機質な

印象を強く与えているようです。

イメージとして挙げられやすいのは冷たい、固い、素っ気ないなど。

逆に木や草などを素材としたデザインは温かみを感じさせ生命を想起させることが容易であるため、無機質とは捉えにくいようです。

単調でシンプル

複雑な造形をしていたり、華美な装飾などを施していない、直線的であるといった特徴がみられます。

見る人にはどこか素っ気ない、面白味の少ない印象を与えますが、反面そのシャープさが持ち味となり、敢えて無機質なデザインが好まれることも多いようです。

また華美な装飾をしないことで、無駄を省くといった機能性や実用性を重視しているデザインであるともいえますので、受け取り側の需要によっても無機質さの意味合いが多種多様であることが伺えます。

生命力がない

温かみ、ぬくもりを感じさせにくいというイメージを持つことが非常に稀であることが大きな特徴として挙げられるでしょう。一貫して冷たいイメージを持っていますので好みが別れやすいデザインといえるかもしれません。

好まれる場所や場合としては利益を追求する場面の多いビジネスライクであることを求められる会社に非常に多く無機質なデザインがみられます。

殺伐としている

遊び心が感じられにくいデザインは無機質であることが多いようです。

この特徴は、会社や施設など林立した高層ビルを思い浮かべるとより分かりやすく伝わるのではないでしょうか。

面白味とは遠いイメージを持つ無機質さは、張りや緊張感を生み出す重要な役割を担っているといえます。

適度な緊張感は仕事において、時に必要とされるケースが多いことから、上記で述べたようにビジネスの場では無機質なデザインを好まれる傾向が必然的に多くなるようです。

栄養学の無機質と有機質の違い

栄養学で使われる「無機質」とは端的にのべますと非生物由来の物質からも生成可能な栄養素のことをいい鉄やカリウム、ナトリウムなどの五種類がこれにあたります。

反して有機質は生物由来とされ、生物以外が作り出すことは不可能であることから、無機質とは二分されていますが、現在では技術の発達に伴い生物由来ではなくても生成可能となりました。これによって、人工物である有機化合物が生まれています。このため、二つの境界線は曖昧になってきています。

英語ではmineral(ミネラル)と表現しますが、ミネラルと聞くと身近に感じやすいのではないでしょうか。ミネラルの意味としては鉱物、または五大栄養素の一つと定義されています。

まとめ

まとめとして「無機質の人」の特徴とは

・感情表現が苦手である

・周囲の人や社会の出来事に無関心である

・孤立しがちである

・孤独でいることに苦痛を感じない 

・機械的な印象を与えやすい

このような点が特に目立つようです。

無機質という言葉は本来、“炭素を含み、非生物由来の物質である”という意味であることから、

無機質の人は「人間らしくない、機械的な印象を与える人」のことであると言い換えても差し支えなさそうです。

周囲からすると感情がない人であるとか何が楽しいのだろうと思われがちな人ではあるでしょうが、そればかりでは理解不足といえるかもしれません。

「無機質な人」の中には様々な工夫をして周囲に溶け込もうとしている人もいます。コミュニケーションが取りづらいことは意志疎通において決してプラスではありません。しかし初めから「無機質」であることにお互いが偏見を持たずにいられれば、有意義な結果を出すことができるといえそうです。

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